大工の仕事において必需品となるのが「のこぎり」です。しかし、一言で「のこぎり」と言っても、その種類と特徴は様々で、目的に応じて最適なタイプののこぎりを使い分ける必要があります。そこでこの記事では、のこぎりの種類や手入れ、メンテナンスなどについてご紹介していきます。
のこぎりの種類
のこぎりの種類には、具体的に下記のような種類があります。
横挽き鋸(よこびきのこぎり)、縦挽き鋸(たてびきのこぎり)、両刃鋸(りょうばのこぎり)、胴付鋸(どうつきのこぎり)、廻挽き鋸・引回し鋸(まわしびきのこぎり、ひきまわしのこぎり)、弦架鋸(つるかけのこぎり)などの種類があげられます。
大工さんが使う適切な状況とのこぎり
大工さんが使用するのこぎりは、一見同じように見えるかもしれませんが、実際は木材の種類や作業内容によって使用するのに適したのこぎりが存在します。木材の性質を活かしたり、作業効率を高めたりするという理由があります。
どの状況でどののこぎりを選ぶか
まず初めに大工さんは素材をチェックし、ハードウッド(硬い木材)かソフトウッド(柔らかい木材)かを見極めます。それによって刃の大きさや形状を決め、次に作業内容を確認します。どのように木材を切るかは切り出す形状により大きく影響するため、最適なのこぎり選びが重要です。
のこぎりのお手入れとメンテナンス
次にのこぎりのお手入れやメンテナンスについてご紹介していきます。のこぎりは、木材を加工する際に欠かせない道具の一つです。しかし長く使っていると性能が低下してしまうこともあります。その原因のひとつに、適切なお手入れやメンテナンスが行われていないことがあげられます。使う前や使った後の掃除、正しい保管方法、刃が折損した際の対応策などを知ることで、のこぎりの寿命を伸ばし、より良い作業環境を保つことが可能となります。
のこぎりの掃除方法
のこぎりの掃除は、使用後すぐ行うことが望ましいです。木くずが刃についてそのままにしておくと、劣化の原因となるからです。まず汚れや木くずをブラシで払い落としましょう。
刃が鈍ってきた場合は、専用の砥石で研ぐと良いでしょう。ただし、研ぎ過ぎてしまうと刃の寿命が短くなってしまうので、注意が必要です。
のこぎりの保管方法
のこぎりの保管方法も重要です。保管のポイントは、湿度を適度に保つこと、そして衝撃を避けることです。具体的には、低湿度の場所に立てかける、またはぶら下げることがおすすめです。これにより、鋼が湿気で錆びることを防ぐことができます。
また、他の道具と一緒に放置しないようにしましょう。衝撃で刃が欠けたり曲がったりする可能性があります。のこぎり用のケースに入れて保管すれば、衝撃によるダメージからも守ることができます。
※のこぎりによって保管方法が変わる場合もありますので、お持ちののこぎりにあった保管方法を優先していただくことをおすすめします。
刃が折損した時の対応策
万が一、刃が折損してしまった場合は、まず初めに刃を交換してしまうのが手っ取り早い解決策です。しかし、のこぎりの種類によっては交換不能、交換部品がないものもありますから、その場合は専門的な修理に出すのが最良です。
ただ、適切なメンテナンスを行うことで、刃の折損を未然に防ぐことも可能です。掃除や保管方法に気を付けて、のこぎりを大切に扱うことが肝心です。