営業担当者が施工物件を受注することでそれに関わる社内業務が動き出します。
その後、設計→購買→現場の施工へ進み、作業現場に材料や商品を納め、施工完了によってお金をいただき、利益を生みだすことで当社が成り立っています。
そのため営業担当者は売上や利益を大きく左右する立場にあり、当社が会社として存続していくうえでとても大切な役割を担っているのが特徴です。営業(積算)の仕事は、大きく分けて8つ存在します。
①設計事務所や建設会社への営業
すでに取引を行っている設計事務所や建設会社への営業を行います。また新規の設計事務所や建設会社への営業も売上を増やすためには重要になります。
②積算と見積り・見積書の提出
積算(せきさん)とは、設計図から当社で施工する作業内容やその数量を拾い出す作業をいいます。積算と見積りの違いは、積算が工事原価(その工事を行うことでかかる費用のみ)で、見積が積算結果に諸経費(会社経費・現場経費など)や利益を加算した金額になります。そのため、積算金額を間違えてしまうことはもちろん諸経費などの計算も抜いてしまうと利益がでなくなり、赤字工事となってしまいます。営業(積算)の仕事の中で一番重要な仕事と言えるかもしれません。
③受注金額の交渉と決定
受注は同業者との競争になります。当社で施工する際の実行予算との比較やその他の受注状況などを社内で判断し施工物件を受注します。
④受注物件の社内報告と引継ぎ
受注した物件の内容は速やかに社内に報告し、設計や製造、現場施工の計画を立てます。
⑤初回提出施工図の社内チェック
見積りと作図した範囲に相違がないか確認する。大幅な追加工事や工事の中止・変更は早めに受注金額の調整や社内共有を行います。
⑥施工図、サンプルやカタログの提出
設計にて作図した施工図から使用する商品のサンプルやカタログを提出し早期決定を促します。
⑦増減工事金額の交渉と決定
建設現場では設計図通りに進まないことがよくあります。それらを改めて完了間近に集計し清算します。追加金額がある場合は、請求書を追加で提出しなければならないため、経理部にその旨を伝える必要があります。
まとめ
今回は、 営業(積算)の仕事内容についてご紹介してきました。会社を存続していくにあたって必要な営業職は契約を取ってくるという社外のコミュニケーションも重要ですが、受注物件の社内への周知や工事の調整など社内のコミュニケーションも非常に重要な仕事になります。また当社では、積算の仕事も兼務しているため、求められることは多くなりますが、その分やりがいも大きい仕事の一つです。人との関わりが好きな方やコミュニケーションスキルを学びたい方は営業職を目指してみるとよいかもしれません。