大工さんといっても多くの種類があることをご存じでしょうか。大工さんというイメージは湧いても実際にどれくらいの種類があるのかやどのようなことを各大工さんが行っているのかを聞かれると答えられない方も多いかと思います。
そこでこの記事では、大工さんの種類とその仕事内容、各大工さんの特徴についてご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
大工の種類、各大工の仕事内容・特徴について
この章では大工さんにはどのような種類があるのか、その大工さんはどのような仕事を行っているのか、各大工さんの特徴についてご紹介をしていきます。
造作大工
造作大工とは、天井や壁、窓枠など建物の内装を木材を使用して作り上げていく大工さんになります。部屋の中にいるときに見えている木の部分などは主に造作大工さんが仕上げたものになります。しっかりと目に見えるということで、造作大工さんには確かな技術力とデザイン力、木材に関する知識などが求められます。最近では少なくなってきましたが、和室などは造作大工さんの腕の見せ所と言われています。町大工さんと比べて肉体的な負担は少ないですが、壁や柱、床の間など繊細な技術が問われることも多いため、そのような工事が得意な方は造作大工さんを目指してみるのもよいかもしれません。
造作大工の詳細に関しましては、下記記事もご覧ください。
家具大工
家具大工は、その名の通り、家具を作る大工さんになります。大きく分けて2つの家具工事に分かれると言われており、1つは工務店で作る家具、もう一つは家具メーカーで作る家具に分けられます。工務店で家具を作る場合は、いわゆるオーダー家具になることが多く、家やオフィスなど特定の場所にあった家具を製作していきます。一方で家具メーカーで家具を作る場合は、同じ大きさの家具を生産することが多いという違いがあります。最近では、家具メーカーもオーダー家具というジャンルで行っている企業も増えてきていますので、その点を踏まえたうえで、確認いただくとよいかもしれません。
家具工事の種類に関しては、下記記事をご覧ください。
型枠大工
型枠大工とは、コンクリート打ち込み用の型枠を作っていく大工になります。各建物に合わせた形状で型枠を用意していき、現場で組み立てを行い、生コンクリートを入れ、数週間程度時間をかけることによって固めていき、最後に型枠を外すというのが主な仕事内容になります。すでに素材としてある木のような材質ではなく、生コンという材料を使うため、その日の温度や湿度、水分量など知識がないと成立しません。一般の住宅はもちろんのこと、ビルや橋など公共工事も型枠大工さんは重要視されています。
町大工
町大工とは、木造の建築物を建築していく大工さんになります。一般的に大工さんという俗称で呼ばれる際は、町大工さんをイメージしている方が多いかもしれません。木造の新築や増築・改築、リフォームやリノベーション工事など幅広い仕事内容が町大工さんの特徴です。より具体的にお伝えすると木材の加工を行ったり、建て込み(柱などの建物の骨格部分を組み立てていく作業)、下地づくり(天井や床の工事)といった仕事内容になっていきます。時代によって求められる技術や方法が変わっていくこともあるため、専門知識のアップグレードも重要となっていきます。
型枠大工
型枠大工とは、コンクリート打ち込み用の型枠を作っていく大工になります。各建物に合わせた形状で型枠を用意していき、現場で組み立てを行い、生コンクリートを入れ、数週間程度時間をかけることによって固めていき、最後に型枠を外すというのが主な仕事内容になります。すでに素材としてある木のような材質ではなく、生コンという材料を使うため、その日の温度や湿度、水分量など知識がないと成立しません。一般の住宅はもちろんのこと、ビルや橋など公共工事も型枠大工さんは重要視されています。
宮大工
宮大工とは、神社や仏閣などの伝統建造物の建築や修繕を行う大工さんになります。町大工さんなどと比べて深い専門知識(建築や木などの素材に関して)、確かな技術力が求められ、普段参拝などで訪れる歴史ある神社や仏閣、国の重要文化財など重要な建造や補修を任せられます。重要な仕事のため、他の大工さんと比べるとお給料が高いと言われています。
数寄屋大工
数寄屋大工とは、主に茶室を造る大工さんを指します。家などに茶室を造ることは減ってきましたが、ここ数年の海外からのインバウンド需要により、茶室の見直しがされてきてもいます。そのため、かつて求められていたようなお茶を愉しむための茶室ではなく、趣味で愉しむための茶室の人気など求められるニーズが変わってきていたりもします。仕事数自体は、過去よりも減少してきているといわれていますが、職人の数も減ってきているといわれているため、希少価値の高い大工さんになりたい方は、数寄屋大工の知識や技術を学んでみるのもよいかもしれません。
船大工
船大工とは、船を建造する大工さんで、屋形船や和船と呼ばれるものを作成する大工さんになります。かつては、木造船が主流であったため、多くの船大工さんがいましたが、現在は木を使用して船を建造する機会が少なくなっているため、船大工さんの不足が問題視されています。
まとめ
今回は、大工さんの種類とその仕事内容、特徴についてご紹介していきました。大工さんとひとくくりで言われますが、たくさんの種類と各大工さんによって仕事内容に違いがあることをご理解いただけたかと思います。依頼をする際も依頼した工事内容と大工さんの専門が違えば、工事を行うことができなかったりしますので、注意するようにしてください。
当社成澤木工は、静岡・東京・神奈川の周辺地域で工事を行える造作大工さん、家具大工さんを募集しております。新人の若い方や公共関係のお仕事が初めてという方も当社のほうでサポートを行っていきますので、まずは採用情報よりお気軽にご相談ください。