「最近木を使った住宅や物が増えてきている気がするけどなぜだろう?」
「SDGsや地球温暖化に木材の活用は効果的なの?」
上記のような疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。最近では、SDGsや地球温暖化対策など環境面への配慮を行うニュースやテレビをご覧になっている方も多いかと思います。しかし、なぜ木を活用するとよいのかや木にはどのような効果があるのか説明できる方はあまり多くないかもしれません。そこで、今回は木工会社である当社が木(木材)を使うメリットや木が持つ効果についてご紹介をしていきますので、ぜひ参考にしてみてください。
なぜ木(木材)を使う必要があるのか?

木を使うメリットや木が持つ効果をご紹介する前にそもそもなぜ木(木材)を使用する必要があるのかという点について解説していきます。
日本は世界でも有数の森林国家
日本は、国土面積の内、約60~70%が森林という世界有数の森林国家と言われています。日本ではよく「資源が少ない国」と言われますが、木(木材)という観点からみると資源が豊富にある国なのです。森林の内、およそ6割は人工林(業者や地域の活動など人の手によって植林されたもの)で現在も成長を続けている状況にあります。しかし人工林の多くが木材などとして活用できる状況にも関わらず、外国産の安かったり、使いやすい木材(中国、EU、カナダなど)や日本国内の林業の衰退などによって国産材の供給量が需要量の内、30%程度にとどまってしまっていると言われています。
木の間伐や伐採の重要性
例として植林されて間もない木と植林後30年以上たった木のどちらが二酸化炭素の吸収量が高いかと言われた場合、植林されて間もない木と答える方が多いかと思います。そのため、植林されてしばらくたった木は手入れをしっかりと行い、土砂崩れなどにつながらないよう間伐(木を間引きする)や伐採(木を切って木材などに製材する)を行う必要があります。そのため現在の日本において、国産の木をもっと利用することが国の課題としても挙げられているのです。
木を使うメリット、木が持つ効果
上記では、そもそもなぜ木を使う必要があるのかという点についてご説明をしてきました。次に木を使うメリットと木が持つ効果についてご紹介をしていきたいと思います。
木材の炭素貯蔵効果

木は、光合成によって大気中の二酸化炭素を吸収し、酸素を放出します。伐採されても木の中には炭素が貯蔵されたままで、大気中の二酸化炭素を減らす効果があるのです。そのため、木製品が増えると大気中のCO₂が減り、温暖化防止につながります。木造住宅の解体や木製品を燃やした場合、CO₂を放出しますが、もともと大気中にあったCO₂を木材が吸収し、そのCO₂が放出されているため、二酸化炭素は増えたり、減ったりしてしないのです。この考え方は、最近言われている「カーボンニュートラル」という言葉で言い換えることができます。
木材の省エネ効果

木材は、鉄などの資材と比べて加工する際のエネルギーを少なくすることができるため、省エネにも効果的であると言われています。加工時のエネルギーを減らすことができるということは、加工する際の二酸化炭素の排出量を減らすことができる点でも効果的であるため、木材の使用は地球環境にやさしいということができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。普段何気なく住宅や物などに木が使われていることが多いかもしれませんが、地球環境にとって良いことがお分かりいただけたかと思います。もちろん過度な森林の伐採など、やりすぎはよくないですが、日本の現状を見るともっと木(木材)の使用が増える必要があります。(特に国産材の使用)
当社では、環境に配慮した持続可能な資源である木と向き合い「木を通じてお客様の想いを再現する」ことをSDGs宣言で誓っております。 また地元静岡の木材を他の資材と併用して使用することで地域への貢献や持続的に生活ができる環境を整えております。木工事や木製建具・家具工事をご希望の方はお気軽にお問い合わせください。