”カリン(花梨)”は聞いたことがある方もいらっしゃるかと思います。イメージとして洋ナシのような楕円形をしていて、甘酸っぱくて独特の香り(匂い)がすることから芳香剤、香水などにも用いられます。かりんの実は硬くて渋みも強いため、生で食べるには向いておらず、過熱して調理されることがほとんどです。(かりんシロップや酒、ジャムなど)
今回の記事では、カリン(花梨)の木、カリン(花梨)材とはどのような特徴をもっているのかや実際に使われているものなどについてご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
カリン(花梨)の木、カリン(花梨)材とは?
カリン(花梨)の木とは?
カリン(花梨)の木はマメ科のソラマメ亜科シタン属の広葉樹になります。かりんは、上記でご紹介したように果実を食用や芳香剤などをイメージされる方が多いかと思いますが、カリン材(建材)は違う植物になります。食用などに用いられるかりんは、バラ科で花言葉は春に鮮やかな美しいピンク色の花をさかせることから豊麗と呼ばれる一方で、材木業界で使用されているのはマメ科の”花梨”になります。”本花梨”と呼ばれる高級品種もあります。
高級な木材の一つとして挙げられるカリン材は、心材は赤褐色、辺材は黄白色( 黄色っぽい)のような色をしており、重量が重く、耐久性は高く、硬い木材の1つになります。木目は明瞭です。
有名な産地:唐木と呼ばれるように東南アジア周辺(タイ・ラオス・ミャンマー・インド・インドネシア、カンボジア、ベトナム、マレーシア、フィリピンなど)に多い ※品種によってとれる地域が異なる
カリン(花梨)材がよく使われているもの
次にカリン(花梨)材がよく使用されるものについてご紹介していきます。
家具
カリン材は、上記特徴でもお伝えしましたが、硬くて耐久性に優れているため、テーブルや食器棚、椅子などの家具に用いられることが多いです。また通常の家具よりも高価な傾向があり、高級家具として多くの方に愛されている材質になります。
フローリング
カリン材は、 用途としてフローリングなどにも用いられることがあります。色合いがはっきりしており、光沢があるのが特徴です。また強度が高く、乾燥や収縮にも強いというメリットがフローリング材として好まれているポイントになります。
その他(一枚板、位牌、楽器)
カリン材は他にも一枚板として観賞用として用いられたり、仏壇や位牌としても利用されることが多いです。また楽器などに使用されることもあります。
まとめ
今回の記事では、カリン(花梨)の木、カリン(花梨)材とはどのような特徴をもっているのかや実際に使われているものなどについてご紹介してきました。今回の記事でカリン(花梨)の木の特徴や性質の理解を深めていただけたら幸いです。