木材にも等級と呼ばれるものがあります。木材の見た目の美しさ(節の数や大きさ)をもとに分類されており、同じ木や種類でもサイズや使用する場所などによって価格が異なります。無節(むぶし、むふし、むじなど読み方複数あり)、特選上小節、上小節、小節、特1等(1等、2等などもあり)などがあります。各項目ごとに簡単に紹介していきます。
無節(むぶし、むふし、節なし)
その名の通り、節がないものを指し、最も上の階級に位置します。育てる際に人の手がかかるため、一番高級な材料となります。
特選上小節(とくせんじょうこぶし)
特選上小節は、節はあるがよく見ないとわからないくらい小さい節があるものを指します。
こちらも上記無節と同様、育てる際に枝を切り落としたりする手間がかかるため、高級木材として用いられています。
上小節(じょうこぶし)
上小節は、直径約10㎜以下かつ1m間隔に一個ぐらいずつ節が点在しているものを指すことが多いです。構造材や下地材に良く用いられます。
小節(こぶし)
小節とは、直径20~25mm程度までのサイズが1m間隔に一個ぐらいずつ点在している木材を指します。上小節同様、構造材や下地材に良く用いられます。
特一等(とくいっとう)
特一等は、小節より大きな節があったりなど節は複数存在しているが、比較的良質な材質のものを指します。また材の角面に丸面がない材(正角)になります。
一等(いっとう)
特一等と同じように、節は複数存在しているが、材の角面に少し丸面がある材を指します。
二等(にとう)
節は多数存在しており、サイズもばらばらなものを二等と呼びます。 こちらも角材として加工した際、「のた」がついていたり、丸みがあったりする材のことを指します。