突然ですが、「方立(ほうだて)」というキーワードを聞いたことはありますでしょうか。
初めて聞くという方も多いかもしれませんが、多くの建物に設置されているものでもあります。
そこで今回のブログでは、方立とはどのようなものか、無目との違い、方立によく利用される木材についてご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
方立(ほうだて)とは?
「方立」は、横に長く設置された窓の間に設けられた垂直で長い桟(さん)を指します。(桟とは、桟橋という言葉がある通り、その部分の骨組みなどを主に指します)。方立の役割は、窓や戸にかかる重さをうまく伝えるといった点や部屋を分ける際に窓が分かれてしまう場合、部屋と部屋を分ける窓の箇所に用いることで、防音対策にもなる点などが挙げられます。(窓の部分は奥まっていることが多いため、壁や仕切りを窓まで伸ばしてつけることが難しいため、方立を設置することで、壁や仕切り板、パーテーションを垂直に設置することが可能です。)素材としては木材やアルミニウム性のものが多く、部屋の形状やどのように利用したいのかによって選ばれ方が違います。
無目(むめ)との違い
似たような箇所を指し示す言葉として、無目という言葉があります。無目は縦に長く設置された窓や戸の間に設けられた垂直で長い桟(さん)を指します。垂直方向(縦に一直線)に入れられる桟を方立、水平方向(横に一直線)に入れられる桟を無目と言います。役割はほとんど同じですが、部屋を仕切る際には方立が使われるため、気になった方は窓付近を見ていただくと方立を見つけることができるかもしれません。
方立に使用される木材
実際に方立に使用される木材は、杉(スギ)・桧(ヒノキ)・タモ・ナラ・ヒバなどが用いられます。こちらの木材は主な木材になるため、実際には他の木材が使用されることもあります。
まとめ
今回は、方立とはそもそもどのようなものなのか、無目との違い、方立によく利用される木材についてご紹介をしてきました。聞いたことがない方も多いかもしれませんが、身近にあったという方も少なくないかと思いますので、気になった方はぜひ住宅や建物の戸や窓付近をご確認してみてください。