ルーバーって何?役割やメリットなどを木製ルーバーを扱っている当社がご紹介

ルーバーって何?役割やメリットなどを木製ルーバーを扱っている当社がご紹介

みなさんは「ルーバー」と聞いてどのようなものかすぐにイメージできますでしょうか。

見たことはあるかもしれませんが、ルーバーとはどのようなものか説明できない方も多いかもしれません。そこでこの記事では、木製ルーバーを扱っている当社がルーバーとは何かや役割、ルーバーを導入するメリットについて詳しくご紹介していきます。

ルーバーとは?

「ルーバー」とは、壁面や天井の開口部に板を縦、横に平行に並べて付けたもの、または細長い羽板(はいた)を間隔をあけて平行に並べたものになります。(上記画像参考)別名として「鎧戸(よろいど)」、「ガラリ戸」とも呼ばれ、よく使われるケースとして戸建て住宅のバルコニー、注文住宅の外壁、マンションなどの屋上の設備周辺などが一事例として挙げられます。木製ルーバーは、この素材が木でできているものになり、公共施設や学校、病院など様々な場所で採用されているため、注意深く建物などを見ていただくと意外と身近な所に使用されていることがお分かりいただけるかと思います。

主に日除け(採光の調節)、通風(風通しをよくする)・換気・排煙、視線をさえぎる、風・雨除けなどの用途で採用され、板の角度を変化させることで、自由に調整することができるようになります。次の章でこちらで取り上げたそれぞれの主な用途(役割)の詳細をご紹介していきます。

ルーバーの役割

①日除け(採光の調節)

ルーバーは、直射日光を遮る、日除けや採光調節をすることができます。近年、地球温暖化や異常気象の影響により、特に夏は温度が高くなり、室内での日焼けや熱中症への対策が重要視されています。採光は重要ですが、家や建物内に日が当たりすぎると室内での体調不良や床や壁の変色なども考えられるため対策が重要になります。ルーバーは角度を調整できるため、日光を適切な量取り入れることができるといった調節対策としても適切といえるでしょう。(近年電気代が高くなっている影響もあり、照明、エアコンやヒーターなどの使用量削減も可能になります。)

② 通風(風通しをよくする)・換気・排煙

ルーバーには、通風・換気・排煙といった風量の調節面でも優れていると言われています。開閉をうまく調節すれば、部屋の温度や匂いのような調節、通気性も高めることが可能です。窓との違いですが、窓は開けるとなった際には、すべてを開ける必要があるため、防犯対策面であまり効果的ではありません。しかしルーバーであれば、開閉した隙間から風量を調節することができるため、少しの間、家にいない場合でも開けたまま外出することも可能になります。

③視線をさえぎることができる

ルーバーの役割として、視線を遮断することができる点があげられます。窓と比較して、防犯面やキッチンやリビングなどプライベート面の確保をできる点(ブラインドがわりにできる)がルーバーの魅力と言えるでしょう。開ける幅を自由に調節できるため、例えば昼間は少しだけ開けて人通りの目線を削減し(目隠し効果)、夜は人通りを気にせず広めに開けるといったことも可能になります。特に1階の窓は、プライバシーに関わるかと思いますので、外からの視線が気になる方や家の中で安心・安全に趣味や家族だんらんを楽しみたいといった方は窓ではなく、ルーバーを導入してみてはいかがでしたでしょうか。

④ 風・雨除け

ルーバーには、窓と比べて風や雨除けの役割も持ち合わせています。斜めに開くことができるため、窓を開けていても雨の侵入を防ぐことが可能です。そのため、浴室やトイレの小窓など換気が必要で閉めるのを忘れがちな箇所はルーバーを採用すると急な雨でも家や建物内が濡れることを防げますので、外出時間が長くて、心配な方はルーバーを採用していただくとよいかもしれません。

ルーバーのメリット

ルーバーには、主に3つの素材があり、その種類ごとにメリットやデメリットがありますので、この章では簡単に各素材ごとのメリット・デメリットをご紹介していきます。どんなルーバーを選んだらよいか、ルーバー選びの参考にしていただけますと幸いです。

アルミルーバーのメリット・デメリット

アルミのルーバーは主に外構に使われることが多いです。実例として庭のフェンスや建物周りの目隠しに用いられることが多く、メリットとしては腐りにくかったり、耐久性、耐熱性に優れている、汚れがふき取りやすいといった点があげられます。そのため、主に建物を守るための箇所に使われることが多いですが、デメリットとして衝撃に弱く、なにかがぶつかったときにへこんでしまったり、傷がついてしまいやすいといった点や カラーバリエーションが少ない点などがあげられます。またアルミは塗装がしにくいため、デザイン面を意識した住宅などには向かない傾向があります。可動ルーバーも使われることがあります。

木製ルーバーのメリット・デメリット

木製ルーバーは、主に室内設備や内装などに比較的使われることが多く、メリットとしてアルミなどと違い、木としての温かみがあったり、内装で床や建具が使用されている場合は、見た目やデザイン、色を統一することができるメリットがあります(おしゃれな雰囲気を出すことができ、シンプルかつスタイリッシュでデザイン性が高い住まいにしたい方は木製ルーバーが人気で、おすすめです)。また加工がしやすいため、決められたスペースや幅など各建物にあったルーバーを取り付けることができる点もメリットと言えます。一方でデメリットは、虫がついたり、雨や経年劣化などで腐ってしまうことがある点があげられます。そのためメンテナンスが重要ですが、近年注目を集めているSDGsという観点から見ても木はエコな建材のため、環境への配慮を行っている点を打ち出していくことができる点は、他のルーバーの素材にはない特徴の一つと言えるかもしれません。建物の外側(外観)から内側を見にくくするという点で、和風のカーテンとして利用したり、収納としてクローゼットドア(フルルーバー)という形で使用することも可能です。

※木製ルーバーにも天然木タイプ・人工木(樹脂)タイプがありますので、ご注意ください。

ガラスルーバーのメリット・デメリット

ガラスルーバーはよく使われているため、ルーバーの中でもイメージがしやすいかもしれません。主に窓ガラスの代わりとして活用されることが多く、風呂やトイレなど水まわりに使うことが多いです。メリットとしてあげられるのが、錆びたり、腐りにくく、水回りや窓としても使え、閉めていても日光や光を通すことができるといった点があげられます。またすりガラスにすれば、プライバシーの確保ができる点もメリットポイントとしてあげられます。一方でデメリットは、割れやすく高価であるという点です。そのため、ヒビが入っていないかや掃除や手入れなどのチェックを定期的にしていただくことをおすすめします。

まとめ

今回は、ルーバーとは何かやルーバーの役割、各素材ごとのメリット・デメリットについてご紹介してきました。上記内容でも述べてきましたが、近年室内では環境への配慮から木製ルーバーを採用する建築物が増えてきております。

当社では、多くの公共施設や建物に木製のルーバーを納品してきました。導入を検討しているが、何からはじめたらよいか、選び方がわからない、どれくらいの費用、価格か気になるといったお悩みを抱えられている方はお気軽に当サイトお問い合わせフォームからご相談ください。(お見積りは無料でさせていただいております。)

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この記事を書いた人

成澤木工編集者

成澤木工編集者

静岡県静岡市にある木工会社・成澤木工の編集者です。 当社で行っている木工事(造作工事)、木製建具工事、家具工事、大工工事や木、建築に関する情報をわかりやすく解説していきます。 気になる情報や知りたい情報がありましたらお気軽に問合せフォームよりお問合せください。

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COMPANY

成澤木工とは?

当社は、地元静岡市に昭和22年、成澤木工所として創業しました。近年、多様化する建築材料の中で国が推奨する公共施設等の木質化に率先した対応をしていく中で静岡県産材の杉・桧材(すぎ・ひのきざい)をはじめ、外国産材なども幅広く扱っております。その木材を公共・民間物件共に、お客様の要望する木材製品(家具・建具・造作材)の受注から施工図の作図、工場での加工・製品組立、現場での取付納品管理までを一括で行っております。

木工事(造作工事)・家具工事・建具工事・大工工事・木製内装工事ならおまかせください!

当社では、大きく分けて4つの工事を行っております。

木工事(造作工事)、大工工事、木製内装工事

木工事(造作工事)、大工工事、木製内装工事は、RC造などの建物の骨組みに木製の壁や床板、天井、各種建具などを加工、組み立て、取付、仕上げを行っていく工事を指します。木工事・造作工事・大工工事・木製内装工事などいろいろな呼び方がありますが、木材を材料とする工事の総称は、すべて木工事と呼ばれます。当社は、主に公共施設(各学校や体育館など)や会社オフィス、工場、商業施設などの木工事を行っております。

家具工事

家具工事とは、建物に家具を設置したり、家具の材料を現場で加工+組み立てを行い、設置する工事を指します。家具を製作する方法として大きく分けて2つの種類があります。1つは、「家具工事」で工場などで機械を使用し、家具を製作していく工事で、もう一つは、「家具大工工事」でこちらは現場で材料から家具を製作していく方法になります。当社では、家具工事・家具大工工事両方の家具製作を行っておりますので、各現場に合わせた家具の納品が可能になります。

建具工事

建具は「たてぐ」と読み、部屋や廊下と部屋を仕切る目的で取り付けられます。具体的には、玄関の扉やドア、フェンスなど内と外を分ける総称を指します。建具工事は、建物を構成する部分に金属製もしくは木製の建具を、取付ける工事のことを指します。
また建具の材質にも大きく分けて2つの種類があり、一つは木でできている「木製建具」、もう一つは金属でできている「金属製建具」です。当社が扱っているのは、木製建具(木材で作った建具のことで、木製サッシ・引き戸など)になります。
当社が行っている建具工事の種類は、下記の3つの種類です。
・木製出入り建具(引き戸やドア)→建物の外と中を分ける建具
・木製窓建具(窓や窓枠)→窓周辺の建具
・木製内部建具(ドアや引き戸、障子、ふすまなど)→建物内の部屋の外と中を分ける建具

その他木材の加工、OEM製造、木製品の製作などの工事

当社は上記以外にも木材の加工、OEM製造、木製品の製作などの工事も行っております。実際の例としては、避難用の木製滑り台(学校用)・木製コースター・本棚・升・神棚・木製の囲炉裏などを製作した実績がございます。各都道府県の県産材を使用することも可能で、無垢材なども使用できます。基本的にはどの木材でも加工が可能になりますので、この木材を使用して製作をしてほしいといったご要望やこの商品アイデアを木製品にしてほしいといったご相談がございましたらお気軽にお問合せください。
※場合により、製作が難しい場合や木材の流通上、ご希望の木材での製作が難しい場合、繁忙期等により、ご希望の期限までの製作が困難な場合がございますので、予めご了承いただけますと幸いです。

当社が取得している建築許可内容

建設業といっても合計で29種類の工事に分かれていきます。そのため、実際に行える工事は各企業ごとに多種多様に分かれていきます。成澤木工では、29種類の工事の内、4つの工事を専門で行っております。(静岡県知事許可取得済み)

建築工事業(建築一式工事)

総合的な企画、指導、調整のもとに建築物を建設する工事を指します。建築確認を必要としているのは新築、増築、改築に限られています。建築一式工事の許可があるからといって他の工事(内装工事や大工工事など)を請け負うことができるというわけではなく、あくまでも建築一式工事のみを請け負うために必要な許可になります。

大工工事業

木材の加工や取付けによって工作物を築造し、工作物に木製の設備を取付ける工事を指します。(大工工事、型枠工事、造作工事などに分かれる)

内装仕上工事業

木材、ふすま等を使用し、建築物の内装仕上げを行う工事を指します。(インテリア、天井仕上、内装間仕切り、床仕上、家具工事などが挙げられます。)

建具工事業

工作物に木製又は金属製の建具等を取り付ける工事を指します。当社では、木製建具の取付を行っております。

当社が保有している機械、工場、倉庫

当社が保有している機械や工場、倉庫は、下記になります。

木工事造作工場保有機械

自動一面カンナ盤、自動ニ面カンナ盤、自動直角二面カンナ盤、超仕上カンナ盤(スクレーパー)、超仕上カンナ盤自動上下ニ面式、ワイドベルトサンダー、コンプレッサー(圧力方式5.5K、3.7K)、5軸モルダー加工機、パネルソー、横切盤、軸傾斜盤、横切軸傾斜盤、クロスカットソー、リップソー、ユニバーサルサンダー、帯鋸盤(バンドソー)、自動刃物切削機(研磨機)、木材乾燥室

家具・建具工事工場保有機械

自動一面カンナ盤(プレナー)、超仕上カンナ盤(スクレーパー)、手押しカンナ盤、自動直線縁貼機、NCボーリング(ダボ打機)、NCボーリングマシーン、パネルソー8尺、パネルソー2連型、テノーナー(ダブルエンドテノーナー)、電動組立機、組立機、自動巾決クロスカットソー、リップソー、ラジアルソー、軸傾斜盤、丸鋸昇降盤、のり付け機、自動フラッシュプレス 4尺×8尺(3分割)、自動フラッシュプレス 4尺×8尺(一枚定盤4台)コンプレッサー(圧力方式3.7K、3台)、ニ軸丁番取機、角ノミ用相誘導電動穴掘機

保有工場、倉庫

造作工場 1,800㎡
家具工場 1,200㎡
資材倉庫 650㎡(300㎡と350㎡の2つの倉庫)
→フォークリフト2台で稼働

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